ストーリー

1話夢美が変身!? スタードリーマー誕生!
わたし、七星夢美は、どこにでもいる普通の中学生――だったはずなんだけど。ある夜、お気に入りのぬいぐるみ、ユキミンがいきなりしゃべりだして、もうパニック。寝ぼけてるのかな、なんて思ったりもしたけど、やっぱり夢じゃない。 なんと、ユキミンには、リトルスターっていう別の星のお姫さま、キララちゃんが乗り移ってて、いきなりすごいことを言い出しちゃった。
今この地球には、キララちゃんを追ってこの星にやってきた、人に悪夢を見せて、魂を食べちゃうムマっていう怪物がいること。そして、そのムマを倒すためには、わたしがドリーマーになって、戦うしかない! って。 えっと……ドリーマーってなに? 戦うって……ただの中学生のわたしが!?
2話浄化の歌! ステラフォルテの旋律!
初めてのムマとの戦いを終えたわたしは、気を失ってしまって、そのまま奏斗君に家まで送ってもらったみたい。奏斗くんはキララちゃんと話したかったみたいたけど、朝から学校に行かなくちゃで、そんな話をしている余裕もなくて……。 ようやく、奏斗くんとゆっくり話が出来たのは、お昼休み。 わたしは、キララちゃんを……ううん、みんなを助けたいって言ったんだけど、奏斗くんの答えは、わたしの予想とは真逆だった。
わたしが心配なのは分かるけど……でも、ムマと戦うチカラがあるのは、わたしたちだけなのに。 もう! 奏斗くんの分からず屋! こうなったら、わたし一人でも、戦うんだから!
3話風のいざない! ボクがコメットドリーマー!
二回目のムマとの戦いの後、わたしがまた気を失っちゃったところを、奏斗くんの従姉妹でわたしたちの幼なじみ、歩ちゃんに見られちゃった!普通の人は、ムマとかドリーマーを目撃しても、夢だと思って忘れちゃうから大丈夫だってキララちゃんは言ってたらしいんだけど、なぜだか歩ちゃんは全部覚えてて、しかもドリーマーになりたいって言い出しちゃって、もう大変! 危ないことに巻き込みたくないけど、歩ちゃんと一緒に戦えたら、心強いって思うわたしもいて。真剣な表情でドリーマーになりたいって言う歩ちゃんに、キララちゃんは乗り気だったけど、コメットちゃんは反対みたい。
そんな二人が導き出した結論は――歩ちゃんを観察すること。 ぬいぐるみの二人を連れて、学校に潜入するわたしたち。二人のことがバレたら、どうなっちゃうのか、とっても不安……。
4話あたたかい家庭
夕方の公園で、一人ベンチに座っていた女の子、鈴音ちゃん。どうして、誰も助けてあげられないの?どうして、わたしたちには、助けてあげられないの?そんな想いが交差するなか……事件は起こる。 鈴音ちゃんが、助けを求めてわたしたちの学校に来た。
わたしはもう、何も考えられなくなって、気がついたら、「うちに連れてく」って、言っちゃった。お母さんには、なんて言おう? でも、お母さんなら、きっと分かってくれる。だからわたしは、鈴音ちゃんの手を握って、離さなかった。それが、あんなことになるなんて、その時のわたしには想像もできていなかった……。
5話さ よ な ら
鈴音ちゃんが、わたしの妹になるって決まってからは、何もかもが順風満帆♪ 今はまだ入院中だけど、どんどん元気になってるし、手続きも順調みたい。 歩ちゃんは、ムマが出なくてヒマだな~なんて言ってるけど、平和が一番だよね。 コメットちゃんは、そんな歩ちゃんをたしなめるようなことを言ってたけど、キララちゃんは、いい仕事をするには適度な息抜きが重要なの! って。
しかも、明日は星牧神社で七夕祭りが行われる日。 みんなで遊びに行こうかなって思ったけど、どうやらキララちゃんには、もっと別な思惑があるみたい。 胸がキュンキュンするような、恋心ときめくセーシュンって……。 そんなこんなで、わたしと奏斗くんの(キララちゃんもいるけど)お祭りデートが幕をあけるのでした。
6話終わらない悪夢
目が覚めたら、ぜんぶ終わってた。 目が覚めたら、なにもかもが、変わってた。 キララちゃんは、もういない。 わたしたちを守るために、王家のチカラを使ったせいで。 コメットちゃんは、キララちゃんはつとめを果たしたんだから、悲しまないでって言ったけど、そんなの無理だよ……。
でも、泣いてばかりもいられない。 退院してうちに来た鈴音ちゃんに、心配をかけたくないから。 だってわたしは、お姉ちゃんなんだから。 そうやって、キララちゃんのことをなんとか乗り越えようとしているわたしたちに、さらなる事件が起こる――
7話割れたソングステラ
キララちゃんを失ったわたしたちに、新たな仲間が加わった。 メテオちゃんと、メテオドリーマーになった、鈴音ちゃん。 でも、初めてのムマとの戦いのあと、元気がないのが心配で……。 そんな鈴音ちゃんを励ますために、わたしたちはパーティーを開くことに。 その名も『鈴音ちゃん&メテオちゃん歓迎パーティー』!(歩ちゃんが命名) 鈴音ちゃんもメテオちゃんも、喜んでくれるかな?

8話トリニティーソング
キララちゃんに続いて、三門くんの妹まで、ムマの犠牲に……。
エンヴィローズとグリドール。 二人のナイトメア・オリジンに、わたしたちはまた、勝てなかった。 三門くんは、ムマの正体も知らないまま、妹の仇をとるって怒ってて。 危ないから止めようとする奏斗くんとは、ケンカになっちゃった。 それもこれも、わたしたちが……ううん、わたしが弱いから……。 ソングステラが壊されて、変身もできないわたしには、もうなにもない。 奏斗くん、わたし、どうしたらいいの? 助けて……キララちゃん。
9話夏だ! 海だ! 合宿だ!
新しいチカラを、わたしたちは手に入れた。 トリニティーソングは、あのナイトメア・オリジンを浄化出来るほどの、大きなチカラ。 でも、その代償は大きかった。 三門くんは、妹の恵ちゃんと一緒に、今も病院のベッドの上で寝ている。 もう、二度と目覚めない眠りに。 でも、ずっと泣いてばかりいたら、キララちゃんに怒られちゃう。 キララちゃんなら、きっとこう言うんじゃないかな。 「戦士たちにも、休息は必要なの! 戦ってばかりじゃ、いつか倒れちゃうのよ!?」って。 だから、わたしたちは前を向いて、戦う! キララちゃんや三門くんのような、悲劇を繰り返さないために! ――っていうのはわかるんだけど、海で水着は、急展開じゃないかな……? 新しく買った水着……似合ってるといいな。 奏斗くんに見られるのは恥ずかしいけど、それで奏斗くんの元気がでるなら!

10話夢美と夢美
海で奏斗くんを救ったのは、グリドールの操るビッグゴーレムだった。 わたしたちだけじゃ、間に合わなかったかもしれない。 でも……でも。 どうして、こんなに心が落ち着かないの? 奏斗くんは、ビッグゴーレムは味方だって言うけど、どうしてもわたしには、そうは思えなかった。 キララちゃんのこと、忘れちゃったの? ムマは倒すべき敵なんだって。 わたし……もう、どうしたらいいのかわからないよ。

11話最後の選択
ぜんぶ、思い出した。 わたしは、キララ。 夢美の記憶はあるけど、それは本当のわたしの記憶じゃなかった。 信じられない……ううん、信じたくない。 でも、それが真実。 思い出しているのは、夢美の記憶? それとも、キララの記憶? なにもかも、投げ出したくなったけど、この身体は夢美のもの。 だから、傷つけるわけにはいかない。 どうしていいか分からず、わたしは外に駆けだす。 何かから逃げるように。 何かを、探し求めるように。 ――雨が、降り始めていた。

12話輝きの果て
わたしはキララ。 それを認めたら、やっと、やるべきことが見えた。 グリドールを倒して、夢美をぜったいに助ける! わたし一人じゃ、無理だった。 でも、歩がいて、鈴音がいて、コメットやメテオもいる。 そしてなにより、奏斗がいる。 いつか、奏斗に言った言葉。 ふたりの強い絆があれば、きっとムマを倒して、リトルスターもこの世界も救えるって。 わたしは……キララは信じてる。 奏斗と夢美の絆を。 ――最後の戦いの幕が、今開こうとしていた。
